この記事ではWEBマーケティングの仕事がしんどい・辛い理由について、業界歴5年の現役WEBマーケターが体験談も踏まえて解説します。
~この記事で分かること~
・WEBマーケティングがしんどい理由
・WEBマーケティングでしんどい時の対処法
・WEBマーケティングでのキャリアップの仕方
・WEBマーケティングに向いている人
私は現役のWEBマーケターで、以前はインターネット広告代理店で働いていました。
そして今は転職して事業会社でWEBマーケティング職として働いています。
代理店では仕事がしんどかった一方で、やりがいを持って仕事出来ました。
そして何よりスキルがついたので、今年収アップして仕事することも出来ています。
この記事では実際の経験を元に解説します。
これからWEBマーケティングに挑戦する方や、
今WEBマーケティング業界で働いている方もぜひ読んでみて下さい。
WEBマーケティングの仕事内容
まずはWEBマーケティングの仕事内容を解説していきます。
WEBマーケティングの仕事はざっくり言うと、
「WEB上のあらゆる手段を使い、HPにユーザーを集客して、商品を買ってもらい売上を作る仕事」です。
その手段として仕事内容は大きく以下のものがあります。
仕事内容がざっくりわかったところで、
WEBマーケティングの仕事がしんどい・辛いのかか解説していきます。
ちなみに以下の記事では、webマーケターの実際の一日の流れについて詳しく書いているので、先にwebマーケターの仕事内容を知りたい人はぜひ読んでみて下さい。
WEBマーケティングしんどい理由~体験談も踏まえて~
ここからは実際に私の経験を元に、webマーケティングがしんどい・辛いと思う理由を解説します。
長時間労働だから
WEBマーケティングの仕事がしんどい理由の一つ目は「長時間労働だから」です。
理由は「納期が厳しいから」「作業量が多いから」「正解が無く、いつまでも理想を追い求めるから」の3つが大きいです。
例えば、クライアント提案用のデータ分析や資料作成、提案後の大量の入稿には非常に時間がかかります。
また成果を改善させる義務があるので、成果が悪い時には改善案を考えることに時間を使います。
そのため、WEBマーケティングの仕事は長時間労働になりがちです。
ストレス・プレッシャーが強いから
続いての理由は、「ストレス・プレッシャーが強いから」です。
WEBマーケティングは、クライアントから頂いたお金に対して、それに見合う成果をお返しするビジネスなので、成果に対して非常に神経を使います。
例えば、「クライアントから今月はこの予算で○○円売上が必要だから改善をお願いします。」と依頼を受けます。
クライアントからお金を頂いているため、絶対に目標達成させないと行けないプレッシャーが常に付きまといます。
~体験談~
私も代理店時代は、成果が悪い案件を担当したことがあります。
成果が軌道に乗るまでは3カ月もかかり、その間胃がキリキリしていました。
広告が出ているのは業務時間だけでなく休日もなので、常に成果が気になって落ち着いていられない経験もしました。
クライアントワークのストレスが強いから
続いての理由は、「クライアントワークのストレスが強いから」です。
広告代理店やWEBコンサル系の会社では基本的にクライアントワークがつきものになります。
クライアントはお金を預けて依頼をしているため、成果が見合っていないと、怒られたり詰められたりします。
私もクライアントとの会議中「なぜ改善しないのか?ちゃんとやっているのか」「このままだと御社との契約をやめて代理店を変えます」と言われ非常にストレスがかかった経験もありました。
正解がなくストレスを感じやすいから
続いての理由は「正解がなくストレスを感じやすいから」です。
WEBは会計などの仕事のように正解が無い仕事です。
売上を改善するたの施策に成果はありません。
正解がない且つ、それが正解だったから分かるのに時間がかかるので、本当にそれでよかったのかなどいつになっても悩んでしまいます。
例えば、施策を実施しても検証結果が出るのに1か月程待つことになります。
その間も「やっぱり違う案の方が良かったかも。。」など悩むことも少なくはありませんでした。
そのような背景から「正解がないからストレスを感じやすい職業です。
ストレスに強くない人は避けておいた方が良いかも知れません。
ただ私ももともとストレスに弱い人間でしたが慣れて今では不安も無くっています。
経験値もそうですが、メンタル管理も自然とうまくなった気はしています。
地味な作業が多いから
続いての理由は「地味な作業が多いから」です。
マーケティングというと華やかなイメージを持たれるかもしれませんが、実態は地味な作業も多く、細かい作業が多いです。
例を上げると入稿作業や数字管理です。
広告を入稿する際は絶対にミスがあってはいけないので、細かい部分まで確認が必要になります。
他にも予算の管理では細かい計算や設定作業が必要になります。
WEBマーケティングの仕事がしんどい・辛い時の対処法
ここからはWEBマーケティングの仕事がしんどい時の対処法を解説します。
私もメンタル的にもしんどい時もありましたが、5年もやってこれた方法を解説します。
業務効率を改善する
WEBマーケティングの仕事がしんどい時の対処法1つ目は「業務効率を改善する」です。
まずは以下の改善に取り組めないか考えてみて欲しいです。
・不要なミーティングをなくす、時間を減らす
・Excelで更に関数を使って自動化できないか
ミーティングについては、意外となくてもいいものもあったりするので検討しましょう。
Excelはなるべくレポートなどは型化して、rawデータを貼れば全て自動計算されるのが理想です。
しんどい中でも働く意義を考えてモチベーションを上げる
WEBマーケティングにわざわざ就職しているあなたは、何かやりたいことがあって仕事をしているはずです。
「スキルを上げて独立して自由になりたい」「キャリアップで年収を上げたい」など野心を持っていたのでないでしょうか?
そういう目的を思い出すことで「今はしんどいけど、これをこなすことで目標に近づいている」と感じると、モチベーションを維持できると思います。
私もスキルをつけて転職で年収アップさせてやる!とモチベーションを高めていました。
一度腹を割って上司と話してみる
続いての理由は「一度腹を割って上司と話してみる」です。
言いづらいかもしれませんが、意外となんとか改善することもあります。
残業を減らしてほしい、もっとこういう仕事がしたい。など本音で話してみると、
上司も辞められると困るので、業務調整してくれることもあります。
どうしてもしんどい場合は、思い切って相談してみましょう。
転職する
どうしてもWEBマーケティングの仕事がしんどい時は転職も良いと思います。
WEBマーケティング業界で3年働けば、一定のスキルは付くので、よりホワイトな企業に転職することも可能です。
一般的には、事業会社の方がホワイトなので、事業会社に行くのがおすすめです。
例えば、デジタルマーケティングに強い人が欲しいから、ネット広告代理店の人が欲しい。といった事業会社の求人はたくさんあります。
~体験談~
私も代理店から今事業会社に転職しましたが、今は残業は無くホワイトに働けています。
ホワイトだからヌルいという訳でもなく、短い時間で集中して成果を最大化出来るように頑張っており、やりがいも感じています。
しかも、その会社がデジタルに強く無かったため、私の経験が重宝され評価も高く、年収も150万アップしました。
他にも私の転職活動時の経験ですが、比較的ホワイト(残業時間20時感程度)な中堅どころの代理店もおすすめされたこともあります。
外の世界も見てみるのがおすすめです。
ちなみに私はアサイン(ASSIGN)というエージェントを使っていました。
マーケティング業界に精通していて、質のいい情報や求人を紹介していただけました。
WEBマーケティングはしんどいけど、やりがいもある!働くメリットも解説
ここまで解説した通りWEBマーケティングの仕事はしんどいです。
それでも私がこの業界で働き続けている理由やメリットを解説します。
市場価値が高くなるスキルが身に付く
WEBマーケティングの市場は伸びています。
業界が伸びているため、必然的に求人も多く、企業も高い給料を払ってでも人材を確保したいため、給料も高くなります。
数年前からは、ネット広告費がテレビなどの4マスの広告費を上回ったというデータも出ており、市場は拡大してます。
~体験談~
実際に私もWEB広告代理店で身につけたスキルを活かして、キャリアアップしています。
デジタルが強くない事業会社の求人だったため、私のデジタルマーケティングのスキルが非常に重宝され、年収アップを実現しています。
これも「伸びてる業界」でしっかりスキルをつけた結果で、他の業界だとここまでの好待遇は無かったと思います。
数字を達成した時の達成感
WEBマーケティングでは自分の行った施策の結果が数字で現れます。
例えば自分の施策により、「売上が20%改善してクライアントの目標を達成した。」のようにです。
しんどい仕事ではありますが、この数値目標を達成した時に快感は他には代えがたいものです。
また数字で結果が出るので、人事評価の際のアピールにも使いやすいですし、転職の際にも自分の価値を示しやすくなります。
培ったスキルをもとに独立しやすい
独立しやすい理由は、WEBマーケティングの仕事は以下の特性も持っているためだと考えています。
・独立する際にそのままスキルを活かせる
・在庫を持たないビジネスなので、個人でも可能
・究極一人でも仕事が完結する。
私の知り合いでもWEB事業会社で2年、ネット広告代理店で2年働いたのち独立し、今では月200万円稼いでいる人もいます。
本業で得たスキルで副業もしやすい
WEBマーケティングの副業として広告運用やSEO対策の案件などは多いです。
実際にクラウドソーシングなどを見ると、たくさん仕事があります。
企業側も「わざわざ正社員を雇いたくないが、副業でも良いから即戦力でWEBの仕事を手伝って欲しい」というニーズが多いと聞いたことはあります。
こういった副業は他業界では中々ないので、WEBマーケティングの仕事のいい所ではないでしょうか。
ビジネスで不可欠な数字に強くなれる
WEBマーケティングの仕事をすればめちゃくちゃ数字に強くなれます。
「数字を用いて論理的に考えて、説明する」力はどの業界・職種でも重要なスキルです。
WEBマーケティングはほぼ一日中数字と向き合う仕事なので、短い期間でも数字を扱う力はかなり身に付きます。
最初は苦手意識を感じる方も多いですが、時間と共に自然と身に付いてきます。
高ストレス・ハイプレッシャーの中でも仕事経験
WEBマーケティングほどストレスが強く、ストレスのある仕事はなかなか無いと思います。
そのため、この業界で働けば、他の業界は楽に感じるくらいメンタルが強くなります。
長いビジネス人生の中で一度はそういった経験も貴重なのではないでしょうか。
未経験でもWEBマーケティングに挑戦する方法
この記事の読者には「未経験だけどWEBマーケティングをしたい人」もいるかと思います。
そういった方に向けて、未経験でもWEBマーケティングの仕事に就く方法を解説します。
いきなりWEBマーケティングの仕事に転職してしまう ⇐ 一番おすすめ
スクールに通ってから転職を推奨する方もいるかと思います。
しかし、私は本当にやりたいのなら早くWEBマーケティングの仕事への転職をおすすめします。
理由は、WEBマーケティングは教科書で学ぶよりも、実践を通して身につけていく方が効率的で、効果的だからです。
具体的には、WEBマーケティングはユーザーの心理を想像して行動を喚起する仕事です。
それは教科書では身に付かなくて、仕事として責任をもって頭を悩ませることで初めて身に付く思考だと思います。
料理の本を読み込んだからと言って料理が上手になるわけではないのと同じです。
他にも未経験でもいきなり転職した方が良い理由は以下になります。
・必要な知識は会社が研修で教えてくれるため。
・WEBマーケティングの知識よりも、思考力や適性を重視した中途採用も多いため
~体験~
私の前職の広告代理店でも知識ゼロの未経験から入る中途も多く、活躍する人も多かったです。
その方は、思考が柔軟で体力もあったので、半年もすれば経験者と変わらないくらい実力をつけて活躍してましたので、安心してください。
ちなみに、未経験なら転職エージェントと一緒に転職活動を進めるのがおすすめです。
未経験でも採用されやすい企業を紹介してくれたり、志望動機や自己アピール作成も手伝ってくれます。
それでも不安ならまずはスクールで勉強してから
それでも不安な方や転職前に適性を確認したい方はスクールに通っても良いと思います。
数字アレルギーのチェックや、業務イメージとのギャップの確認も出来ます。
WEBマーケティングに向いている人はこんな人
最後にWEBマーケティングに向いている人の特徴を解説します。
数字に強い人
数字に強い人はWEBマーケティングに向いています。
WEBマーケティングでは数字が起点となり、あらゆる分析や施策提案が始まるためです。
例えば、計算や数字を基に分析して何か発見できるような人は向いていると言えます。
とはいえ高校数学のような知識が必要ではなく、あくまで中学レベルで苦手意識が無ければ問題はないかと思います。
地味なことでも淡々と仕事出来る
WEBマーケティングの仕事では、広告の入稿作業やツールの設定、分析など細かい作業が多いです。
細かいことでも飽きずにやり切れる方は向いていると思います。
ちなみに、この点で入社前とのギャップを感じ、早期に辞めていく人を私はたくさん見てきました。
しっかりと適性を踏まえてWEBマーケティングへの就職は検討しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ここまでWEBマーケティングがしんどい理由や対処法を解説しました。
WEBマーケティングは非常にしんどいですが、その代わりにやりがいやスキル面のメリットはあります。
この記事を読んで何かキャリアの参考にしていただけたら幸いです。
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